71年発表の2nd。新たにステイーヴ・カーリー(b)、ビル・レジェンド(dr) の二人を加えて初めてバンド形態になって制作されており、『電気の武者』の邦題でロックの定番中の定番になっている作品。彼らは優れた作品、ヒット曲を大量に残しており、どれもが代表作に成りうるが、本作がそれらより一段も二段も高く評価されるのは、楽曲が優れていることはもちろんだが、本作に宿っている質感というかオーラというか、音の力が明らかに違うのである。まるで神でも降りて来ているかのような音そのものの崇高さが、少し聞けば誰でも感じることが出来ると思う。実はギラギラとしたド派手なグラム・ロック的な部分は次作の方で全開するわけで、大ヒットした出世作の6.もそれらと比べると地味ですらある。中心となっているのはアコースティックなナンバーであり、そのどれもが素晴しい。特に2.は傑出した曲であり、まさに神憑かりだと思う。この雰囲気は本作だけのものであり、以降ではほとんど見られなくなるため、過渡期の産物と言えなくもないが、これが本作の肝である。地味だと書いた6.もよくよく聞いてみると後のロキシーの元ネタのような部分もあり、初期の彼らがT.レックスと一緒くたにされていたことも納得がいく。5.のブルースもT.レックスには結構珍しい。何にしても絶対に聞くべき名盤の一つであることは永遠不滅である。時折、居ても立ってもいられない感情が沸き上がってくる作品だ。
元クリムゾンのイアン・マクドナルド(sax)、バート・コリンズ(Flu-h) らが参加、ピアノでリック・ウェイクマンが参加しているらしい。