内容紹介
Monthly Hair Stylistics第4弾は、このシリーズ自体のコンセプトでもある「作りこまない」という製作態度に正面から向き合う。 「一発録りは未だに抵抗あって。このまま出しちゃっていいのかなって、手を加えたくなる。それとどう闘うかですね」と中原は語る。前作が、機材が無意識に働きかける音からの解放であったとするなら、近作は「作る」という行為への意識が働きかける「自主規制」からの解放とも言えるだろうか。 無邪気、でたらめ、怠惰……。 解放された音にはさまざまな形容がされることになるだろう。しかし中原はそれらを「ロマン」と呼ぶ。本作はヘア・スタイリスティックスの最もロマンティックな作品となっている。 本人撮り下ろしの写真によるジャケット。
アーティストについて
ヘア・スタイリスティックス(=中原昌也)プロフィール 1970年東京都生まれ。 88年頃よりMTRやサンプラーを用いて音楽制作を開始。90年、アメリカのインディペンデントレーベルから「暴力温泉芸者=Violent Onsen Geisha」名義でスプリットLPをリリース。その後も『OTIS』『QUE SERA,SERA (THINGS GO FROM BAD TO WORSE)』などのアルバムを発表。ソニック・ユース、ベック、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンらの来日公演でオープニング・アクトに指名され、95年のアメリカ・ツアーを始め海外公演を重ねるなど、日本以外での評価も高い。97年からユニット名を「Hair Stylistics」に改め活動。2004年に待望のアルバム『custom cook confused death』が発売された。音楽活動と並行して映画評論も手掛け、阿部和重との共著『シネマの記憶喪失』(文芸春秋社)、14名の批評家や映画監督、小説家などとの対談集『映画の頭脳破壊』(文藝春秋社)などが発売中。また98年に初の短編小説集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』(河出書房新社)を発表した後、2001年に『あらゆる場所に花束が……』(新潮社)で三島由紀夫賞を受賞、2006年には芥川賞にノミネートされるなど、作家としてもますます注目を集めている。この3月には、2004年から2007年8月までの3年半の日記を集めた『中原昌也 作業日誌 2004→2007』が発売されたばかり。