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この『Echoes』以前はラプチャーと言えばファンの間では、一部の音楽マニアとファッション好きだけに人気があり、肝心のサウンドはビスケット缶の中で録音したかのような曲ばかりというイメージだった。しかしそんな疑いは捨てて欲しい。『Echoes』でボサボサヘアーのブルックリン出身の青年達は、2003年を代表する1枚を作ってしまったのである。パンク以降のブリット・ロック、初期のシカゴ・ハウス、90年代中期のシアトル・アングラ・シーンに代表される耳をつんざくようなポスト・グランジ・サウンドすべてをベースにしている『Echoes』は、大きく3つのパートに分類できる。メスのように鋭いギターワークが聴ける「Heaven」「Echoes」、踊り出したくなるようなノリノリ・ダンスフロア・チューン「House of Jealous Lovers」「Sister Saviour」、そしてシンプルな「Perfect Day」風失恋ソング「Open Up Your Heart」「Love Is All」。もちろんこの『Echoes』でも、メンバー個人の見せ場はちゃんと用意されている。激しいダンスナンバー「Oilo」を聴けば、フロントマン、ルーク・ジェナーの伸びのあるハイトーン・シャウト(キュアーのロバート・スミスとニルバーナのカート・コバーンの中間とも言うべき熱狂シャウト)は、悲しみと怒りと幸福の間を永遠に彷徨っているかのようだ。とはいえアルバム全体は、心地良い雰囲気でノンストップで流れていく。まるで最高のミックス・テープのよう。確かなのは、ラプチャーは貧弱なサウンドから脱却しただけでなく、プライムル・スクリームの『Screamadelica』以来の画期的ダンス・ロック・クロスオーバーともいうべき作品を作り上げたということだ。(Louis Pattison, Amazon.co.uk)
Album Description
Owing Much to Gang of Four, the Cure, David Bowie and P.i.l., The Rapture Are One Retro Band that Even a Jaded Postpunker Can Learn to Love. Here is the Stuff with which So Many have Waited for So Long to Hear. Though They Clearly Do Live Sampling (Could They Be Any More Blatant Than the Drum Beat on "Open Up Your Heart"?), It's Easy to Forgive Here Because There is So Much Meat on These Bones and it is Served Well Done. Give it a Listen, You Won't Regret It!