もはや「戦前」とも言えない. . . 戦争が日常に忍び込んできてしまった今、ウィルバーの理論は、平和を希求する人たちへの希望になると思います。
天外伺朗氏も、朝日新聞で書いていらしたけれど、ケン・ウィルバーはほんとうに素敵です。心理学界や哲学界のカリスマやスターと呼ばれても、ふんぞり返らず、つねに真摯に思索し、進化を続けています。本書では、かつて多くの知識人?から寄せられた数々の批判に丁寧に反論しながら、自説をもう一度解説し、補強し、より解りやすくしています。
松永太郎氏の訳がまた素晴らしい。原書を自分に引きつけて勝手に解釈するようなことも、売れそうなスピリチュアル仕立てにすることもせず、その思想をただ日本語に置き換えようとする、翻訳家の姿勢に感謝します。