マスターグレードやハイコンプロに慣れた自分の感覚からは、正直MIAは粗雑なゴム人形のようにしか思っていなかったのだが、今回このザクを購入してみて考えを改めた。確かに塗装や成型の粗さは否めないが、それを補って余りあるプレイバリューの高さには驚かされるほどである。
関節の可動範囲は非常に広く、肘や膝に至っては二重関節によってほぼ180度曲がる。接地性も高く、腰だめや立て膝など柔軟性を要するポーズも難なくこなすことができる。また武器などのオプションパーツが豊富で、マウントラッチも多いため、本体と様々な絡め方で遊ぶことができる。ジオン系MSといえば欠かせないモノアイギミックが導入されたのも嬉しいところだ。
プロポーションは、近年のリファインスタイルに比べるといびつなバランスではあるが、粗野な魅力があり、ポーズをとらせると躍動感を帯びてグッと映える。マスターグレードなどのソリッドな格好良さとはまた異なる方向性と言える。
あとは何といっても軟質素材であるため、傷つける心配もなく気軽にいじり回せることが嬉しい。
軽やかにダンスするザクのCMは、この商品のイメージを実によく伝えていたと思う。今後プラモデルは鑑賞用、遊び用にはこちらと使い分けて楽しみたい。