眉村SF世界の1つの完成形。
「社会が発展し、合理性を果てしなく追求したとき、その先には、とんでもない破滅が待っている。」というテーマ。
SFという、荒唐無稽な物語であるのに、読後は、圧倒的なリアリティに打ちのめされる。
また、登場人物(産業将校や、ビッグタレント)の戦いに興奮を覚える。エンターテイメント性も十分。登場人物は、単なる悪役、善人として平板に書かれているのでなく、それぞれの背景を背負った、生の人間として登場する。その点も、眉村作品として期待を裏切らない。
私は、眉村作品・長編はどれも好きですが、入手が以前よりも容易になった今、是非、手に入れて読んで欲しい一作です。