ETF(Exchange Traded Fund)とは、
ファンドを通常の株式と同じように証券取引所で自由に売買できるようにした金融商品である。
日本では、ETFというと日経平均やTOPIXなど、
株価指数に連動するものが想像される。
しかし海外では、
あらゆる資産クラス(株式、債券、不動産、通貨、商品など)でETFが登場しており、
しかもテーマが膨大だ。
例えば、高い利回りに注目したもの、
VIX(ボラティリティ指数)に連動するもの、
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)に連動するもの、
石炭価格に連動するもの……。
さらに、レバレッジやショート(空売り)をするETFや、
市場平均を上回ろうと「構成銘柄を積極的に入れ替える」ETF、
複数のETFをひとつの ETFに組み込んだファンド・オブ・ファンズ型ETF、
ヘッジファンド指数への連動を目標とするETFなども、
米欧の先進的な取引所には上場されている。
まさに多種多彩。
「ETFに表現できない投資手段はない」といえるほど、
新型ETF が続々誕生しているのだ。
2008年は、世界経済を急激に悪化へと陥れた「世界金融危機」が吹き荒れた年である。
筆者のポートフォリオ(さまざまな金融商品の組み合わせ)も、この危機の前に無傷だったわけでなく、
一時期はその存在をあまり思い出したくないものもあったという。
しかし、新興国など長期有望銘柄への投資方針は基本的に積立であり、
こうした乱高下は、むしろ口数を増やすチャンスだったという。
また、世界的混乱で社債の魅力が高まり、すばらしい購入機会があり、
さらには前著でも紹介した、ショート(空売り)ETFのおかげで、
株価下落のリスクをいくらか回避できたという。
ピンチはチャンスなのだ。
詳細は本書をご覧いただきたい。
ETFは、わたしたち個人投資家にとって“転ばぬ先の杖”になるだけでなく、
今まで手を出すことが難しかった企業、債券、不動産、商品などに
「小額」で投資機会を開いてくれる夢の商品である。
しかも、売買が手軽で、
組入銘柄も価格も明確で、情報公開がされている。
だからこそ、投資家の支持を受けて急成長を遂げているわけだ。
ただし、あまりにも種類が多すぎて、どれを選べばよいか分からないかもしれない。
またETFにもデメリットはある。
そこで本書では、筆者がETFを実際にどのように選び、
どのように活用しているか、
そしてどのような点について注意をしているかについても紹介されている。
読者の皆さんが
「自分だけのポートフォリオ」をつくる一助となれば幸いである。
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