満を持してリリースされた、復活後第1弾フルアルバム。「これまでのDoAsの良さを発揮しつつ、新たな方向を指し示すもの」であるという、僕の思い描いていた理想のDoAs復活像が、ここまで完璧に実現されていたことは、嬉しく、また感服せざるを得なかった。
解散前ほとんどの楽曲を作曲していた長尾大が今回不参加にもかかわらず、多様な作家陣の手による楽曲が、ことごとくDoAsカラーに染められていることに驚かされる。それは、伴都美子のヴォーカルと大渡亮のギター、双方の個性と表現力によるものであるし、また彼らが育んできた「DoAsらしさ」にアレンジャー(亀田誠治氏)や作曲家たちetc.が共鳴した結果でもあろう。
その「DoAsらしさ」とは、つまり70年代ロックを基調にした多彩なロックサウンドであり、強力なメロディであり、人生と向き合うメッセージを含んだ歌詞である。それらがこの復活アルバムで鮮やかに蘇っているのみならず、多彩な作家勢が作詞作曲を手がけたことにより、これまでにない奥行きと深みを獲得していることに成功している。特にKano Inoueによる歌詞は、深みと哲学を湛えていて素晴らしく、巷にあふれる凡庸な歌詞よりも、よほど聴きごたえがあると思う。
プログレッシブな曲展開が刺激的な「ETERNAL FLAME」、国家の抑圧への抵抗が胸を打つ「名もなき革命」、切ないひと夏の物語が涙を誘う「ナイター」、そしてDoAs流ロックバラードの集大成ともいうべき新たな名曲「生まれゆくものたちへ」等など、バラエティに富んだ良曲の数々。リスナーはそれぞれに、お気に入りの曲、大切な一曲を見つけられるのではないだろうか。
不退転の覚悟で、再び音楽シーンに戻ってきたDo As Infinity。より深く、幅広い表現力を獲得した彼らは、これからも良質の音楽を生み続けてくれるに違いない…そう確信できるアルバムだ。