ヤマトの音楽には、劇場版やTV版の作品中で実際に使われた曲(サウンドトラック)を収録した「ETERNAL EDITION」および「オリジナルBGMコレクション」の他に、作品のストーリーでメインとなるものに絞って長めの曲で構成した「交響組曲」および「音楽集」がある。
宮川泰氏は、クラシック音楽〜オーケストラによる楽曲編成の魅力を若い人たちに伝えたいと仰っておられたし、事実、ヤマトシリーズ作品は氏の音楽抜きには語れない。
本アルバムは、交響組曲『宇宙戦艦ヤマトIII』と曲のタイトルではかぶるものの別編曲版であり、曲毎に交響組曲版の編曲の方が良かったり、ETERNAL EDITION版の方が良かったりと好みが分かれるので、ファンならば両方を買う価値がある。
適役のボラー連邦の曲では、交響組曲版にはテーマ曲とそのギター・ソロが収録されているが、本アルバムでは冷酷な指導者ベムラーゼ首相を見事に描いたトラック7、ガルマンガミラス本星をボラーの恒星間ミサイルが襲うシーンのトラック13、シャルバート星とデスラー艦隊を攻撃したシーンのトラック21の3曲がそれぞれ別編曲で楽しめる。
「デスラーズパレス」だけは、交響組曲版がずっと良い。
トラック15「勇者の死」は、真田と協力して太陽の核融合異常増進を制御しようとして失敗したフラウスキー少佐の最期のシーンで使われた印象深い曲で、これは外せない。