ERのドクターで中核的な存在で人望も厚かったドクター・グリーンが脳腫瘍で他界、ドクター・カーターが中心になっていきますが、そのなかで気になっていたアビーとの関係も、その母親や弟の存在に悩ませられながらも、ジョンの優しさで結婚するのかと思わせるようになりますが、でもなかなかうまくいかない。母親役はあの名女優サリー・フィールドで、やはり抜群に上手い。腕は良くても皆から嫌われ者の診療部長もヘリコプターの尾翼で外科医として命の右腕を奪われます。本当はそんなに悪人ではないのに、アメリカ社会の厳しさがああもかたくなにさせるのか。その孤独さを思うと心が痛む。相変わらず孤独で、女遊びに忙しいドクター・コバッチュ。クロアチアの内戦で家族を失ったことが動機になっているのだろうが、ボランティアでアフリカの内戦で治安が最悪な国にときどき向かう。アビーとの恋愛に悩む、ジョンもやがてコバッチュの行動に影響され、アフリカに向かう。ERでの人間模様はますますシビアなものになっていきます。私はリアルな作品が好きですが、同時に、ヒューマンな感動も与えて欲しい。そういう意味では、アダム死後以降のERはドラマとして少し変質したのかもしれません。良し悪しではなく、好みで言うなら、ヒューマニズムをもっと復活させて欲しい。厳しくてもいから希望を感じさせて欲しい。そこが物足りなさに繋がっているかも。でも、いま放映中のシリーズ10を含めて最後まで付き合いたいと思っています。