Autechreが時代の先端をいく打ち込み音楽をリリースし続けて早20年。
彼らの「音」から影響を受けたアーティストは数知れず。
ビョーク、レディオヘッドしかり、あまりに多くのアーティストが影響を受けているためにあげきれないくらいだ。
ついには『コンフィールド』という、極めて実験的な音の連なりから出来ている不思議な傑作アルバムをリリースして、Autechreはその活動の頂点に達した。
しかしそこから先の道行きは極めて困難なものだった。
ライブでは相変わらず好調であったが、アルバムとなるとどうも今ひとつインパクトにも面白さにも欠けるという印象のアルバムが続いた。
実際はAutechreという大看板を外して聞けば、それなりの作品なのだが、Autechreという名前は常に斬新な進化を要求され、彼らはそれにこたえていかなければならなかったのだ。
本作は5枚組・約5時間40分のEPセレクトアルバムだが、当然のことながら頂点に達した時までの曲なので、非常に聴き応えがある。
アヴァンギャルドでありながら、音楽としてのジャンルを超えた面白さがあるので、初めて彼らの曲に接する人にもうってつけだと思う。
自分でも何かデスクトップミュージックを作ってみたいと思わせるような実に楽しいアルバムといえるだろう・・・。