英国の2人きりブラック・メタルバンドの4枚目。
陰鬱で邪悪なひきこもりブラックメタルではなく、スラッシュメタル/デスメタル/グラインドコアの要素を
うまくブレンドした整合感のあるサウンド。
その凄まじいスピード感とアグレッシブなテンションは、激音ファンは一聴の価値アリ。
Voは高音/低音グロウル、スクリーム、オペラ歌唱と多彩なパフォーマンスを見せる。
とりわけスクリーミングは強烈で、M-11で聞けるそれは正気の人間のものとは思えない。
ギターはスラッシーなリフをうまく使っており、スピード感があってカッコイイ。
リフメイクにセンスがあり闇雲な疾走感を伴うという点では、ブラックメタルバンドより
Pig Destoryerみたいなグラインドコアに近い印象。
ドラムビートはもちろん全編ブラストまみれ。凄まじい疾走感だ。
ドラムは基本的に打ち込みなのだが、シンバルは本物を打ったりするなど工夫しており
打ち込みドラム特有の乾いた機械的な印象はなく、グルーブ感をうまく出している。
また、前作より音質が各段に良くなっている。このバンドには高音質が合う。
全体の構成も比較的シンプルで、速さ激しさを強調するつくりになっている。
ブラックメタルファンをはじめ、グラインドコアファンにも大推薦の一枚だ。
なお、ゲストとして米のグラインドコアバンド、Circle of Dead ChildrenのJoe HorvathがVoで1曲参加。
お馴染みShane Emburyも2曲でベースを披露している。
余談だがバンド名は古代アイルランド語で「蛇の吐息」だそうです。
名前も渋い。