『
攻殻機動隊 The Laughing Man』 が気に入ったため、続編の本作も観ることに。
テーマも内容もグッと複雑になり、TVのダイジェスト版とはいえ、見ごたえ十分な作品に仕上がっています。
娯楽作品としてのおもしろさだけではなく、戦闘や人間の描きかたにも深みと臨場感が増し、始めから終わりまで息つくひまもないほどです。
先の戦争で荒廃した東アジア地域。
そこから大量の難民が流入し、日本各地には大規模な難民居住区が形成されていた。
徐々にふくらむ国民の不満を利用し、一部官僚と政治家は難民排斥の世論をつくりだしていく。
一方、難民側にもカリスマ的リーダーが頭角をあらわし、自分たち居住区の自主独立を求め、双方の衝突はしだいに激化する。
今回の見どころは、難民側にたつリーダーが誕生するまでの物語と、国民世論を操作し、難民排斥の状況をつくりあげる官僚と政治家による謀略の手腕。
難民側のリーダーと政府の官僚は、それぞれ相手の動きを利用しながら、自分たちに有利な状況をつくりあげようとするため、事態はしだいに複雑化の様相を呈することに。
「個別の11人」 を名のるテロ事件を調査していた公安9課は、そうした双方のはざまで翻弄されながら、事態の収拾を模索していきます。
日本政府と難民居住区との戦闘。
圧倒的軍事力の前になすすべのない、難民たちの悲しい現実。
政府のミサイル攻撃により、瓦礫の山と化した居住区で立ちすくむ難民たち。
アニメとはいえ、一方的にミサイル攻撃を受け、居住区が破壊されるようすをこれだけ見せつけられると、強者の側にたつ国家のエゴというものの残虐さがあらためて浮き彫りになります。
事態は坂道を転げ落ちるように悪化。
「もっとも優秀なスタンドプレイを演じられた者が、この事件の勝敗を左右しそうだな・・・」
そんなイシカワの予想どおり、タチコマたちの独自の判断と活躍で、状況は予想外の展開へとむかう。