デジタルリマスティングによって音質がクリアになってます。懐かしくて購入しましたが、楽曲の良さと共に音の良さにも感動しました。黒夢時代の楽曲を「SOFT」と「HARD」という括りで2枚のディスクに分けて収録してますが,全39曲とボリュームもあるけどその活動内容の濃さに改めて圧倒されます。
Disc1の方には初期のビジュアル系時代を彩る華やかでポップな楽曲が多数収録されてますね。最近清春さんは活動15周年を記念して黒夢のシングル曲をセルフカバーしたアルバムをリリースしましたが、そちらよりも衝動的で独特のビブラートがかった声を活かした歌唱方での歌入れをしてるので、何とも趣深い感じがします。正直歌のオリジナリティでいえばやはりこちらの方が良さを発揮していると思います。「優しい悲劇」や「SEE YOU」等、何度聴いても色褪せぬ名曲の中で特に自分が気に入ったのは「Wakin’ on the egge」。黒夢がミュージックシーンの中で葛藤した想いが綴られつつも儚さと激しさを伴ったメロディーがこのバンドの個性を絶妙に凝縮した内容になってると思います。
Disc2には「HARD Disc」と銘打たれているように、黒夢が音楽界に向けて痛烈に放ったリリックとハードロック、パンクといった激しいサウンドで彩った楽曲が収録されてます。「カマキリ」や「SICK」はより鋭くアレンジされたバージョンでの収録で、ライブ会場ではダイヴする客が一斉に暴れだすというおなじみのナンバーですね。アルバム「FAKE STAR」に収録の「BARTER」も「oi」というシャウトがビジュアル系ロックとパンクを融合したような独特な存在感を放ってます。「S.O.S」や「C・Y HEAD」はライブバージョンでの収録でよりスピードアップした熱量を放っており、「LET’S DANCE」は原曲よりも気だるくムーディーな感じで演奏されてました。そして今回のリメイク版での目玉はラストに収録された2曲「EITHER SIDE」と「MY STRANGE DAYS」のライブテイクです。「EITHER SIDE」はアルバム「FAKE STAR」の最後でサビ部分がちょっとだけ演奏されてたナンバーで、しっとりとしたスロウな曲かと思ったけど、イントロ以降はテンポアップして激しさも加わったロックナンバーになってます。あまり期待してなかったけど、相当カッコイイ曲になってて驚きました。「MY STRANGE DAYS」は確か1999年にリリースされたこのアルバムの初期バージョンとライブビデオ「LIVE OR DIE」の両方購入の特典として配布されたCDの曲だったのですが、念願叶って今回のリマスター版でようやく聴くことができました。内容はまさに黒夢の活動後期頃のいいところが詰まったアップテンポナンバーで、パンキッシュでいて一度聴いたら耳から離れないメロディーが秀逸な曲です。もし黒夢の活動休止がもう少し伸びていたらこういった感じの名曲がもっとシングル化されたんだろうなぁ。本当にカッコイイ曲だから、このCDのリリースを機にたくさんの人に聴いてもらいたいですね。欲を言えば新録の2曲の歌詞も付けていて欲しかったです。特に「MY STRANGE DAYS」は良い曲だけど歌詞が聴き取り辛いので。(笑)