1977年3月リリース。既にELPのファンの方はご存じのように、メンバー各々が別々に創り上げたソロとメンバーで創った2曲による『作品集(Works)』となっている。ソロの部分でELPのメンバーがクロスして参加している部分はカール・パーマーの『L.A.ナイツ』でキース・エマーソンが参加しているだけ(ちなみにギターはジョー・ウォルシュ)という徹底ぶり。グレッグ・レイクの作品にピート・シンフィールドが作詞で参加している。
いろいろ盛り沢山だがぼくにとってこのアルバムで飛び抜けてすばらしい作品は、キース・エマーソンの『ピアノ協奏曲第1番』である。キースはクレジットに『キース・ノエル・エマーソン』と表記し、スタインウェイを使用していると記録している。なおかつオケはロンドン・フィル。力の入り方が違う。
冒頭はベーラ・バルトークのピアノ協奏曲を連想させるが、以後は随所にエマーソン節が聴かれ、かなり力作である。惜しいのはピアニストとしてのキースにこの曲の全魅力を導き出しうる技量が足らないことだ。もし、この曲をマルカンドレ・アムランが弾いたらどんなに凄いだろうと思う。
アムランにリクエストができるなら、やってもらいたい曲はこの曲である。クラシックやジャズ好きにも響く大傑作だ。