2枚のアルバムを残すも05年には突然のバンド活動休止宣言、紆余曲折を経て発表された3枚目の完全復活作です。
これだけの間が空いてしまったにもかかわらず、ここで鳴り響く音は紛れもなくトラスト・カンパニーの音で、ブランクを全く感じさせない出来栄えにまず驚いてしまいます。
デビュー当時の02年とは音楽シーンも随分と変化しているので、今のアメリカで大歓迎される音ではありませんが、ファンならまず満足のゆく内容の作品に仕上がっているんじゃないでしょうか。
所属のレーベルから失敗作とまで言われた2ndより、エモーショナルで憂いを帯びた美しいメロディという意味合いにおいて1stの頃の質感に近く、例えばシングル曲「ハート・イン・マイ・ハンズ」に代表されるように、見事なまでのスケール・アップにも成功しています。
それにしても特別珍しい音を演奏しているわけでもないのに、きちんと自分達の色というものを持っているバンドで、個人的にももっともっと評価されてもいいと思います。
ただ少しだけ惜しいと感じる点を敢えて一つ挙げるなら、1stの「ダウンフォール」「フォーリング・アパート」や2ndの「ザ・ウォー・イズ・オーヴァー」に匹敵する位のキラー・チューンがないことくらいですか。
しかし人を魅了するメロディの良さは随所で見受けられ、アルバム全体としての完成度は高い作品だと思います。