Dover社の本は、日本のような流行を軸足に動く出版社群にはありえない本が多々ある。諸本の種本の出所はともかくとして、本に含有される価値
というものが改めて実感できる商品が多い。この本は小冊子ではあるが、樹木の描き方を、欧米文化にいつも臭うガサツさを一貫させながら、教えてくれる。
他愛も無い本と言えばそれまで、きわめて味があると思えば座右の書。まさしくこれはDoverの本。電子書籍に変換してしまうと、この本の存在意味が
粉砕されてしまうように思える。つまりDoverが出す紙製の書籍で、これぞまさしく絵の本です。
樹木の描き方(難しいものです)に悩む人に、努力と背伸びを要求しない、実践本です。他愛も無いと言う前に複写してみると、なんとも愛着のある本に
なって行きます。