アメリカのプログレメタル、ドリーム・シアターの2011年作
バンドのブレインでもあったマイク・ポートノイの衝撃の脱退から、
公開のメンバーオーディションで加入したマイク・マンジーニを迎えてのアルバム。
さて、肝心のサウンドの方は、これがなんの違和感もなく聞き流せるDT節が満載。
メロディにしろ展開にしろ、どこかで聴いたよね、と思いつつ、包み込むようなシンセの美しさや
ラブリエの絶妙の歌い回しで、すべてOK的な、ファンにはひと安心という落ち着いた内容。
新鮮味がどうとか新たな刺激とか、そんな野暮なことを言わなければ85点はとるだろう、という…。
マンジーニのドラムにしても、マイクを意識しながらむしろ控えめなほど楽曲に忠実でバランスがいい。
前作のレビューでも「冒険なしの傑作」と書いた気がするが、本作ではさらにレイドバックしたような
メロディアスでやわらかな感触が、精巧に作られたスリリングさとともに高い演奏力で再現されている。
これを期待通りととるのか、物足りないととるのかは、アナタのDTファンの度合いによるだろう。
誤解をおそれずに言えば、大人のフュージョンを思わせる軽やかな職人技の整合感があり、
ひとことで言うのなら「良くできたドリームシアター的作品である」と…個人的にはそう感じた。