このアルバムのレビューを書こうとしてエアロの「売れている順」で検索したら、38番目;オリジナル・アルバムで最後に出てきました。かようにこのアルバムはエアロのファンから酷い扱いを受けています。確かにNewWaveの時代になり人気が低迷・ギタリストが脱退、かろうじて出した"Rock in a Hard Place"(1982)が極めつけの駄作ときては、続くアルバムがこのような扱いを受けるのもやむを得なかったでしょう。更に次の路線変更してリリースした"Permanent Vacation"や"Pump"が大ヒットするのですから。
しかし、このアルバム、レーベル移籍後第1作・再活動後の復帰作だけあって、かなり気合が入っています。勢いがある粗いサウンドで、おそらくスタジオ・ライヴに近い形で録音されたものでしょう。方法論としては古いのですが、インパクトのあるギターのリフに強烈なヴォーカルを被せるという、70年代風のゴリゴリのロックを再現しています。「時代の求める音楽とずれている」という自覚があったから次作から路線変更したのでしょうが、ファースト〜3枚目あたりの作風が好きな僕にはこのアルバムは同様に愛すべき作品と思ってます。星は、甘いけど、愛着があるので5個ってことで。
ちなみにウィキペディアによると、もともとヘロインは鏡を使って足の指の間の静脈に注射するそうですし、またコカインは鏡の上に線状に置いて丸めたお札やストローで鼻から吸引するようです。タイトルは「鏡を使うのは辞めた」ということですが、要するに「ドラッグと縁を切った」という意味のようです。