エマ・ウッドハウスは社交界の花形。美人で、悧巧で、お金持ち。けっこうなご身分ですが、生きがいは男女の縁結び。義兄のナイトレイ氏に「あの二人が結婚したのは愛し合ったからで、君が紹介したからではない」とたしなめられても、どこ吹く風。今度は誰と誰を一緒にしようかとあれこれ画策しますが、世の中は有閑令嬢のえがいた筋書き通りに事が運ぶわけがない。予期せぬ展開がつぎつぎに起こります。エマのお節介にはうんざりする向きも多いはずですが、オースティンの手にかかるとエマがまことに愛すべき娘にみえてくる。ひとの心配よりも自分の相手を見つけるのが先決だとやきもきさせられます。
本書はドミノシリーズのレベル2。ドミノは途中にいくつも質問コーナーが待ち受けていて、わずらわしい気もしますが、理解度がわかるのがよい。次の展開を予想する設問もあるので、予想があたったかどうか楽しみながら読み進むことができます。ドミノシリーズはどれも挿絵がぱっとしないが、本書は表紙がきれいです