フランスの若きテクニカル・ギタリスト、ステファン・フォルテ率いるネオクラ系プログレッシヴ・メタルバンドのライヴ盤を挟んでの3rdアルバム。
今作では、デビュー作・前作と歌っていた実力派シンガー、デイヴィッド・リードマン(PINK CREAM69)が脱退し、日本では無名のブラジル人シンガー、ガス・モンサントにチェンジしているほか、ドラムスも、ELEGYのダーク・ブルイネンバーグからエリック・リバイリーにチェンジしている。
音楽性は、ライヴをこなしていく中でノリも必要という考えが生じたのか、今までになくストレートな、メロディック・パワー・メタルの要素を多分に含んだ路線にシフト。爆裂疾走する#1“Fire Forever”でその傾向は顕著に窺える。
その後も、これまでのプログレッシヴな部分は残しつつも、より明解なメロディを主軸に据えた楽曲が並び、良く言えばとっつきやすい内容に仕上がっていると言えよう。
しかし、この変化は逆に、2nd「UNDERWORLD」で崇高なまでに漂っていた神秘性・威厳を大きく減退させてしまっており、その荘厳さに惹かれていたファンには微妙な仕上がりかもしれない。
また、楽曲の志向によるものだけでなく、前述のメンバー交替もこれに拍車をかけてしまっている様に感じるのは自分だけだろうか?
共に十分な逸材だが、個人的には、前任の二人が醸し出していた「必殺仕事人的なオーラ(汗)」がイマイチ感じられず、結果として作品全体のシリアスさを削いでしまっている気がしてならない。
そこいらのバンドがこれほどのレベルの作品を創りあげてきたら両手放しで歓迎するが、要はそれだけステファンの作品に求めるレベルが高いってことで(汗)
まあ、繰り返すけど決して質の低い作品ではないので、そこら辺は誤解のないように(^_^;)
むしろこれまでの作品聴いて、ちょっと難解だな、と敬遠したリスナーにはチャレンジして欲しいかな。アルバム前半の楽曲は結構強力だし、わかりやすいし。
とりあえず次回作に期待!!