とうとう出ましたか・・・。このアルバムはあの伝説的なパンク・トリオ、DNAがこれまでに発表した全音源をまとめたもの。前半部分がシングル、ミニ・アルバム「A Taste of DNA」、名作コンピ「NO NEW YORK」からの曲、舞台音楽の為に録音したインスト曲(これがまた強烈)、未発表曲等のスタジオ音源、後半がこれまで一度もリリースされたことが無かった(一部、既発音源もアリ)各地でのライヴ音源を収録したもの。特に唯一のアルバムである「A Taste of DNA」のCD化は本当に嬉しい。アート・リンゼイの唯一無二の強烈なノイズ・ギターは勿論の事、楽器に負けない音量で叫び続ける彼のヴォーカルも凄い。それと、恐らくメンバーの中では一番音楽的な素養があった(真っ当に楽器を弾く事が出来た)と思われるティム・ライト(元ペル・ウブ)のベースも非常に重要だったのだな・・・と再確認した。時にアートに対抗するかの如く激しく弦を掻きむしるプレイをしたかと思えば、明確なメロディを奏でることによって、アンサンブルの主な骨格を作ったりと、重要な役割を果たしていたことが窺える。(ロビン・クラッチフィールド在籍時は彼がその役割を果たしていた)そこにイクエ・モリのフリーキーなドラムが絡むことによって独自のサウンドを形成していたと。当時のニューヨークの熱い息吹が全32曲、約70分感たっぷりと味わえる。恐らく、今後パンク・ニューウェーヴを語る上で避けて通ることができないアルバムとして、認知されていくこととなるでしょう。必聴!