90年代後半のCDブームから一時期が過ぎ、まだまだマンネリ化していないCD市場が目新しい時期だったが、
それにまるで便乗するかのように宇多田が投入してきたこのアルバムは名盤。
これまでの活動を見る限り、宇多田のキャパシティは雄大で、
あまりにも懲りすぎて売れなかったアメリカアルバムも存在するほど。
彼女は音楽性を追及しているのではなく、音楽や言葉で「遊んでいる」事を認識して、このアルバムを聞いてもらいたい。
Wait&Seeで、あまりにも説教臭い歌詞をノリの良いリズムに乗せてしまう、
当時20にも満たない子だ。
彼女の「言葉にならない気持ち」を強く感じる。
アルバムとしてはちゃんと作られており、例えば曲順などが見事。
冒頭の3曲でリスナーの気持ちを掴み、Addicted to you で文字通りアディクトさせ、
パロディ、タイムリミットでクライマックスを迎える心地良さは、彼女の名を知る者みんなに知って欲しい。
オリジナルアルバム売上げ歴代2位の理由は、実際に通して聞かなければ分からないだろう。