URCレコードといえばあのはっぴいえんどや早川義夫等、70年代のリアル・フォーク&ロックの個性溢れる逸材を数多く輩出した日本のインディーズ・レーベルの元祖とも言える存在だが、今回、今の日本のJ-POPシーンで活躍する16組のアーティストが、URCの名曲の数々をCOVERしたアルバムが企画された。有名どころでは忌野清志朗の歌う高石友也&ジャックスのカバー「明日なき世界」や、ウルフルケイスケの「流行歌」(加川良)、夏木マリの「鎮静剤」(高田渡)なども収録されているが、より面白いのは、今の若手インディーズ・アーティストたちによるCOVERである。中でも聴きものはディラン・セカンドの「プカプカ」を歌う大西ゆかりと新世界、金延幸子の「空はふきげん」を歌う空気公団、友部正人の「もしもし」を、アイリッシュ民謡風にアレンジして歌うLOUなど、女性アーティストのものがアレンジ、解釈が斬新で聴き応えがあった。それにしても、URCのどの作品も歌詞に一本ピリリと筋が通っていて、素晴らしい作品ばかりだと再認識させられた。当時のURCのオリジナルを知っている人も、全く知らない若い世代も、両方の世代が楽しめる、聴き応え十分のCOVER集となっている。企画者に拍手を送りたい。