前作から約5年振りにリリースされたセカンド・アルバム。初めて聴いた時のショックは一生忘れないだろう。もはや、ミクスチャー・ロックだとかそういう範疇を超えた、バングル以外には到達不可能な境地に達している。このバンドがいかに恐ろしいバンドかを身を持って示した悶絶の大変態盤である。もしくはタチの悪い闇鍋とでも言うべきか?
前作も様々な音楽が混ぜ合わされた傑作だったが一応ベースとなっている音楽(強いて言うならファンクメタルかな)があった。が、ここではもはや基盤なんていうものは一切無く一曲一曲がまるで別バンドが演奏しているような錯覚さえ覚える。ジョン・ゾーンはプロデュースから離れ、セルフ・プロデュースとなっているが前作以上のミクスチャー感覚が横溢した永遠の??スターピースといっていい。
無駄な行為かもしれないけれど一応説明しておくとパンク、ノイズ、ハードコア、各種メタル(デス含む)、教会音楽、現代音楽、ジャズ(フリー系、フュージョン、宇宙的ハード・バップ、いんちきジャズ・コーラス含む)、民族音楽、テクノ(人力)、タンゴ、映画音楽、サーフ・ロック、ダブ、妙な効果音、カントリー&ウェスタン等が曲によって融合したりそのまんま投げ出されたりしている。とにかくマトモな曲はほとんどなく、その上にまるで百面相のように絡んでくるマイク・パットンのヴォーカルがこのアルバムの水先案内人としてリスナーを先導してくれる。これだけ様々なジャンルを演奏しても全く乱れることのないメンバーの演奏力にも思わず唸らされてしまう。
90年代のMothers of Inventionといわれるのも納得の一大感動巨編であり大傑作である。必聴です。