エリック・ターナー(第2のブルーノ・マーズとなるか?)をフィーチャーした「WRITTEN IN THE STARS」がUSでもヒットを記録したタイニー・テンパー。本作はその曲を含むデビューアルバムだ。
UK産HIP HOP MCと言えば、その先輩としてはディジー・ラスカルやマイク・スキナーがいるとは思うのだが、僕の持っている印象だと、こういったアーチストたちの作品は、本場USのものとは違い、硬派でストイックなものが多いように思う。あるいは、ロック界におけるビートルズやストーンズ同様、あちら側でヒップ&ホットな音楽を輸入&加工し、付加価値を与え、より芸術性の高いものとして完成させるといった側面も併せ持っているように感じる。
タイニーの音楽にもそういった部分は強く感じられ、本作は、単にハイ&ドライになるだけが目的の軽薄なクラブミュージックには終わっていないように思う。
最新モードのエレクトロサウンド満載の、超モダンなスタイルを追求しているというのが本作の特徴ではあるが、素材としての楽曲がよく出来ているし、先進性と大衆性が実にバランス良く配合された好盤になっているとも思う。
UKチャートで1位を獲得したことも十二分に納得できる充実作だ。