間もなく発売されるこのバンドの新作 『Diotima』 は、私にとって今春最大の楽しみなのですが、なるべく期待感を抑えるよう、意識して心掛けています。
と言うのも、本作『Dimensional Bleedthrough』が、余りにも素晴らしい作品であった為で、この作品を超えるような新作が果たして出てくるのか?、と、
不安な為でもあります。
米国発・ツインリード+リズム隊の4人組。本作は二作目。カテゴリーは、experimental black や Progressive、シューゲイザーなどに分類されているようですが、 『良いものは何であれ良い』という一言で片づける事ができる名作です。
二本のギターが生み出すトレモロの独特なハーモニーの美しさ、巧みさ。心の琴線を鋭角的に切り裂く深い哀感。思い出したように咆哮するヴォイスのバランス。
全てに於いて、これほどツボに嵌った作品も珍しいかと思います。
楽曲は、一曲を除き全て8〜18分といった長めの曲に成っていますが、どれも単調に成る事無くドラマチック。#1 タイトルチューンの心打つ旋律や、 #3 Aridity のひた向きな感情表現等を始めとした、轟音の中で煌めく美しさの数々。この感性をどう昇華し、どう展開していくのか、今後も目を離す事の出来ないバンドの一つです。
新作購入をお考えのリスナーは、この作品も是非ご一緒に。