内容はいいです。他の方のレビュー通りに、国の開発を経済的な観点からでなく、他の様々な観点から見て本当の自由(自分たちが理想とする生活を追い求める事ができる能力)を追求する事の重要さに焦点を当ててます。例えば、ただ個人の所得を増やす事だけが開発のゴールなのではなく、平均寿命や識字率の向上、さらには選挙で自分の好きな政党に投票できたり、女性が家庭内で夫にしばられることなく意見を言えたり意思決定できるというような事も開発のゴールであるという事を筆者は論じています。
ただし、この本は翻訳に問題があります。出版する前に校正チェックはしなかったのでしょうか?翻訳が非常に悪く、明らかな翻訳ミスや誤字、脱字があります。それだけならまだしも、文章が直訳すぎてわかりにくく、読んで理解するのに非常に苦労します。何より最大のミスは翻訳者がわざと文章を難しく訳してしまった事です。私は原作を英語でも読みましたが、原作の方がずっとわかりやすいです。というのも、本の中で記述されているように、筆者はこの本を専門家以外の多くの人たちに理解してもらうために、あえて難しい単語や表現を使わずに書き下ろしました。しかし、筆者の努力もむなしく日本語版の翻訳ではあえて難しい表現や単語が使われています。一体翻訳者は何を考えているのでしょうか。
多少英語ができる方は是非とも原作を英語で読んでみてください。日本語翻訳よりもずっとわかりやすいです。TOEICの目安としては800くらいあれば大体読めると思います。