タイナカサチ1年半ぶりのニュー・アルバム「Destiny」。
こりゃ凄い。名曲の連発。
いつもより時間を掛けて作っただけあって一曲一曲の質の高さは折り紙つき。
今までと比べて歌も詞も垢抜けた気がする。
それでいてアレンジの方向性もビシッと定まっており、アルバム全体の統一性の高さも抜群。
全体的に滑らかで、スルッと気持ちよく聴けるポップ・アルバムになっている。
特に聴きやすさという点では間違いなく過去一番。
曲数も10曲ということで厳選されている感じ。
それと今作での大きな変化として電子音が目立つ。
半数くらいの曲がエレクトロの要素を組み込んだ楽曲になっているのだが
これが驚くほど効果的!彼女の声質に合う合う。
と、いっても今流行のエレクトロサウンドではなく、きちんと生音との絡みも忘れず
丁度良いバランス加減になっているのも安易に迎合してなくて好き。
それが特に活かされてるのが一発目二発目の「運命人」「さよならを言えばいいのに」、そして可愛らしいデジポップ調の「My HERO」。
またラテンのリズムがふんだんに使われた「夕映えのシネマ」はシングルで切ってもいい出来の曲。
中途半端さを感じさせない弾け切った「もうキスされちゃった」、デビュー時を思わせるロック色の強い「code」、
またメロディの強さが印象に残る「また明日ね」での幕引きも素晴らしい。
そういえば彼女はシンガーソングライターであると同時に、提供された楽曲を歌いこなすのも上手いんだった、ってことをこのアルバムで思い出した。
まだまだ日本には良質のポップ・ミュージックがあるよ、と言いたくなる一枚。これは傑作です。