ブルーベックとの「Take5」で名を揚げたデスモンドだけれど、個人的にはデスモンド名義のRCAものが大好きです。「Easy Living」「Bossa Antigua」「グラッド・トゥ・ビー・アンハッピー」「テイク・テン」などどれも僕好みの有名曲が揃っている素晴らしいアルバムですが、その中でももっともお気に入りがこのアルバム。
ギターはもちろんジム・ホール。デスモンドのRCA盤はすべて彼が伴奏していますが、どれも好サポートで、ちょっとしたオブリガードを弾いてもホールだなと分かるような出来栄え。
ちなみに、後にCTIに行ったときもホールが伴奏していたので、デスモンドのもっとの好きだったミュージシャンはホールではなかったでしょうか。
ブルーベックのピアノのタッチは強くてゴツゴツしていて男性的。ぶっきらぼうともいえる伴奏をしますが、ホールはまったく逆で、女性的な繊細な伴奏をします。ソロにしてみてもホールは歌うようなのに対してブルーベックは幾何学的な感じ。歌大好きな僕としてはブルーベックとのコンビよりホールとのコンビのほうがデスモンドの良さが出ていて好みです。
これはwith stringsという豪華な編成なのでアレンジが重要です。
個人的にゲッツのソーターとやった「song after sundown」など、アレンジの主張の激しいwith stringsは苦手ですが、このアレンジはサックスを生かしています。
部屋に流しておくと、とてもクールなジン・トニックなんかを飲んでいるような気分にさせられる素晴らしいアルバムです。