もう買ってから10年以上たつけど、未だにページを開く本です。
当時あまりみかけなかった表紙の色遣いが、強烈で、思わず買いましたが、
他の写真も、すごく個性的。
良くも悪くも「ガーデニング」の概念が崩される本だと思います。
最初は(ちょっと病的とも言える美意識の)デレク・ジャーマンが、
(健やかな趣味の代表とも言える)ガーデニングを?
とびっくりだったのですが、
観てみれば、まさに彼だけにしか出来ない世界が広がってました。
海岸沿いの、荒涼とした土地が、彼の庭。
錆びた庭道具や砂利に囲まれながら、
一見無秩序とも思えるような配置で、強烈な色を放つ花や草。
単なる、いわゆる「ガーデニング」を超えた、
鮮やかな生と死との対比がそこにはありました。
これ以後、
色遣い、庭の作り方等、この写真集の影響を感じさせるものを
結構みかけます。
実際、これを観て何も訴えかけられるものがない、
と言う人はそういないと思う。
それくらい強烈な存在感なのです。
そう言う意味では、
「きれいな庭だなあ」という癒しの写真集、
あるいは単なるガーデニング本を超えた、
一つのアート作品なのだと思います。