ある時オレは黒いファントムとして別の世界へ侵入した。待ち受けていたのはホストと1人の青いファントム。戦い前の一礼をする紳士なオレ。返礼もしないで襲いかかる2人!焦るオレ!逃げ惑うオレ!特殊な武器や魔法で武器防具の全てを壊されたあと火の玉で壮絶な焼死を遂げたオレ。燃え尽きたオレに向かって延々嘆息のポーズを取り続ける2人。オレは静かにゲームを終了した。またある時オレは青いファントムとして誰かを手助けしたかった。だがなかなか召喚されないオレ。寂しがりやのオレは黒いファントムとして強引に別の世界へ侵入…、したはいいが今は誰かを狩るような気分じゃない。さてどうしたもんか。しばらく進むとホスト発見。対峙する2人。戦う気の無いオレはその場でクルクル回ったり空振りパンチを連打してみた。するとこちらに敵意無しと見たホストは今来た道を逆戻り。どうやら古き王ドランとの戦いの最中だったらしい。助太刀を試みるもドランは透明になっていてオレの攻撃は当たらない。やむなく先へと進むオレ。道中の敵はオレに任せとけ!うりゃりゃ〜!しかし途中で霧に阻まれ立ち往生。立ち尽くすオレ。そこへホスト到着。オレは相手の出方を見るため少し距離をとる。こいついいヤツそうだし出来れば戦いたくないんだが…。すると一緒に行こうぜとばかりに手招きしてくるホスト。どうやらオレの底無しの愛が伝わってしまったらしい。2人の短い冒険が始まる。相手に攻撃が当たらないよう細心の注意を払いながら敵を倒していく2人。その気になれば無防備な背中を串刺しに出来る危うい関係。だがしない。それが生み出す相手への何かお前めっちゃ良いヤツだな感。絶対こいつを死なせたくないとオレは思った。おそらく、向こうも。あの時2人の心は確かに一つだった。そして城門前。残すはボス戦。別れの時。黒ファンはボス部屋へは入れない。さよならだ。おそらくもう二度と会うことはないだろう。ほぼ同時にじゃあねと手を振る2人。そしてまたほぼ同時に相手へアイテムを差し出す2人。ホストはボスとの戦いに臨み、オレは無事を祈りながら自分の世界に戻っていった。全ての戦士達へ。良き出会いを。