イギリスはブライトン出身の4人組バンドのデビュー・アルバム。といっても、結構苦労してるよなあ彼ら。完全自主制作からスタートして、地元のクラブでのイベント「Club Sea Power」を開催して「Rough Trade」のスタッフに興味を持たれ同レーベルと契約、シングルを続々とリリース、でもヒットには恵まれなくて、もう既に6枚も出してしまいました。そんな苦節の末、遂にリリースされたアルバムだから、感激もひとしお...って、ええ!のっけから荘厳なゴシック・コーラスでびっくりしてしまいましたが、その後はしっかりと彼ら節が飛び出してきて、ちょっと安心。アコースティック・ギターとエレクトロニックなポップ・ビートと、ここまではよくあるんですが、さらに流麗なストリングスを絡めた荘厳なトラックに、個性的で、かなりナルシスト入ったヴォーカルが入って来た瞬間に、彼らのダンディ・ポップ・ワールドが出来上がるって寸法。いま流行のノー・ウェイヴ/ポスト・パンク・ライクなバンドたちとははっきりいって全く似ていない、彼ら独自のスタンスを感じる事が出来るのでした。ヴォーカルにファズをかけたりと、ちょっとした遊び心もアリ。ちょっとクセモノなヴォーカルが好き嫌いの別れる所かも知れませんが「Tindersticks」と「Interpol」の両方に反応される方(あんまり居ないかな)には絶対にオススメ!