December のオリジナル・LPレコードが、最初に紹介されてから30年近くになる(2010年現在)。当時はジャンルが定まらず、ジャズやクラッシックの並びに置いてあったりしたが、今ではもうすっかり定着したようだ。音質ももちろんだが、当時のレコードのビニール袋もとても良質なものだった。
このアルバムには、冬の、美しく冷たいイメージ以外に、クリスマスの暖かさ、楽しさと、キリスト教の神への念いというものが込められているようだ。ピアノの好きな人はもちろん、これまであまりピアノ曲に関心がなかったような人でも、まずゆっくり時間を取って聴いていただきたい。次第に心が和んでゆくのがお分かりになると思う。ジョージ・ウィンストンは、そういう演奏家だと思う。特にこのアルバムは、お薦めです。
1987年に、初めて演奏会を聴きに行った。当時はインターネットはもちろん携帯電話もない時代で、ジョージ・ウィンストンがどのような容姿かなども知らぬまま、演奏会へ行った。どのような人が出てくるのかと思っていると、靴も履かず靴下だけで、ジーンズを履いた頭のはげたおじさんが急に出てきたので、ピアノかマイクの調整にスタッフが出てきたのかなと思ったら、何の前触れもなく演奏が始まった。これがジョージ・ウィンストンその人だったのだ。
あれから20年以上経つが、いまだに彼の演奏は色褪せることがない。言い換えれば、時代を感じさせないと言うことだ。どうか一度、試してみてください。きっと何か顔や胸辺りに透き通るものを感じられると思います。