「映画実写版デスノート」後編の見所は、なんといっても原作とは異なるラストの意外な展開に尽きます。裏の裏をとりあう原作ストーリーに、もう一枚裏を加えたようなラストは、大いに観る価値あり。「前編」には足りなかった「映画版ならではの+アルファ」を、こちらの後編では大いに楽しむことができました。
まぁ、このラストを良しとするかどうかは、個々人がどの登場人物(つまり月かLか)に、より感情移入しているかによって異なると思うし、「正義VS正義」という異色の対決構造が結局、きわめて一般的な倫理感をベースにして決着つけられる点に不満を感じる人もいるかと思いますが、私はやはり、こういうパターンで終わって安心しました。
正直、終盤の展開以外は「前編」と同様、心理描写の少ないダイジェスト版デスノートといった感じで、テンポは良いけれど、漫画ほどの緊張感を得られることはありません。第2、第3のキラが登場し、トリックの応酬という段階になると、かなり粗の目立つ場面も多くなり、論理的整合性を気にする人にとっては、突っ込まずにはいられなくなることは簡単に想像がつきます。
それでも、この実写版デスノート後編は、原作の雰囲気を壊さず、かつ最後に新しい見所を加え、コミック未読の人のみならず、すでに原作を読んでいた人でも楽しめる作品に仕上がっているということで、予想外の満足感を得ることができました。