METALLICAの9th。そのSHM-CD Ver。
「Master Of Puppets」や「...And Justice For All」への回帰、
なんていわれていますが、
あくまでブラックアルバム〜St.Angerまでロックとして活動してきた
METALLICAが、過去の作品にインスパイアされてできたアルバム。
ラーズのドラムの音は、以前の音から真反対の生々しい音になっています
ブラックアルバム以降下げていたチューニングを
以前のチューニングに上げた恩恵は大きく、
1曲目「That Was Just Your Life」のギターやジェイムスの歌声が入った瞬間、
前述のブラックアルバム以前のフィーリングがあり、「おっ」と声を上げてしまいました。
全編、スラッシーながら、「LOAD」の頃のような空気も感じる
ギターリフが多く、非常にかっこいい。あえて80sに戻ったソロやサウンドは、
賛否両論ありそうですが、私は興奮できる内容でした。
ただ、ジェイムスの歌メロは弱いです。
それも聞き込んでいくうちに味が出てくるのですが、
歌メロと最初のフィーリングを重視し、
聞き込まない人には、ただの駄曲に聴こえそう。
演奏面において、プロデューサーの狙い通り、
生々しく、加工の少ないオーガニックなサウンドになっており、
非常にかっこいい。
曲構成も良く、長い曲が多いですが、しっかり聴いていられます。
前作「St.Anger」も長い曲が多かったですが、アレは本当にセッションをプロツールでまとめた
という印象が強く、蛇足的な長さでしたが、
今回は、プログレッシブと言える出来です。
どちらが先か、という話になってしまいますが、Dream Theaterを思わせるような展開も聴けます。
今作の聴き所は、METALLICAの代名詞だった「切り込むようなリフの手数」のかっこよさでしょうか。
リフメイカーとしてのセンスを改めて感じさせます。
ただ、今回の作品には、何も「新しい」要素は入っていません。
そこを「古臭い」と取るかどうかは、個人の趣向によるものかと。
(若干のジェイスムの若作りは感じますが)
万人が「良い!」と叫べるほどの作品ではありませんが、
個人的には、非常に好みで興奮できる作品です。