1981年から1985年、ペトルチアーニがOwlレーベルに残した6枚のアルバムから作られた作品集である。1枚目にペトルチアーニのオリジナル、2枚目にスタンダードを集めた構成になっている。
この『1981年から1985年』というのがなかなかクセモノで、1985年、ペトルチアーニ12枚目のアルバム『Cold Blues』だけちょっと飛んでいて、残りの5枚はすべて20才前の1982年までに録音されているのだ。この間にペトルチアーニは母国を離れ、アメリカへと向かったわけなので、最後の1枚だけはそういった武者修業のあとの作品となり、ここにまとめるのは若干無理を感じてしまう。それでもミシェル・ペトルチァーニという才能を世に知らしめたのはOwlレーベルなのは間違いのないところで、そういった細かいところは良いのかもしれない。
誰の演奏かを聞かされずにこの演奏を聴いてもやはりこいつは誰だと聞きたくなる。音質等はのちのちのブルーノートでの録音には劣るが若い煌きに溢れているのはこの時期のペトルチアーニであって他のどこにもいない。そういったことからもファンとしてはこの作品群を聴き逃してはペトルチアーニを微塵も語れない演奏なのである。