Justin ElswickとIsrael Curtisが、各方面から至高のヴォーカルタレントを迎えて構築したサウンドは、90年代初期から2000年までの間に流行したワールドビート、ニューエイジとカテゴライズされるDTMミュージックの延長にありながら、その方法論が未だに有効であることを証明した。
プロジェクトを牽引したJody Quineの唄う"Eurydice"のメロディセンスは素晴らしいし、"Desire of Ages"のシネマティックで壮大な曲調も、EnigmaやDeleriumを通過してきた世代だからこそ、彼らに訴求するあらゆる要素を取り揃えている。一方で"Nightjar"と"Fire From Heaven"の2曲は、アルバムに大人びた雰囲気を与えている。Justinのルーツは、Duran Duran"The Chauffer"や、Berlin"The Metro"のカヴァーに覗えるだろう。そして忘れてはならない、Kristy Thirskが正にSweet Angelと見紛う"Sublunar"。JodyとKristyが参加し、Sleepthiefを語る上で避けて通れない、Balligomingoの残したものは大きい。今後これほどのコラボレーションが再び実現するかどうかはわからないが、しばらくは、この音楽に眠りの時間を奪われているのも良いかもしれない。