Al Jourgensen(vo,g) Paul Barker(b,electronics) Louis Svitek(g,electronics) Rey Washam(dr,electronics)
1999年7th。Ministry史上最もダークで不穏で怪しげなアルバム。
アルバム・タイトルはPink floyd「Darkside of the Moon」のパロディで、なおかつヘロインを炙った際に生じるスプーン裏の焦げ付きという2重の意味を持たせている。ジャケットの黒板に無数に書かれている「I will be god」(これも「I will be good[いい子になります]」をもじったもの)というフレーズも、薄気味悪さを醸し出していて良い。
#1 "Supermanic soul" や#3 "Bad blood" といったインダストリアル突撃曲もあるが、前作と同じくミドル〜スロー曲中心。しかし轟音ギターが目立っていた前作に比べ、曲はより多彩になっている。散漫とも言えるけど(笑) 原点回帰といっていいのかわからないが、「詩編69」以前のアルバムで見られた、怪しくも不穏な要素が復活しているように感じる。
Ministry流スイング・ロックとも言える#5 "Step" や、アル自身がサックスを吹いている #9 "Vex and Soilence" など、ジャズの要素を取り入れ、しかもそれが怪しさを増幅させる効果をもたらしているところがさすがMinistry。
ゴロゴロ言ってるベース音とバンジョー、サックスが織りなす、#6 "Nursing home" 怪しげで不穏な感じは結構クセになる。
このアルバムは「詩編69」や、最近のスラッシュ作とはまた違った意味での狂気に満ち溢れている。