イギリスのポンプ・シンフォニック・ロックバンド、アイキューの8th(9thだっけ?)。2004作
2枚目あたりまではGENESISからの影響が濃い典型的ポンプロックをやっていた彼らだが、
その後復活作である5作目の「EVER」、そして2枚組の大作「SUBTERRANEA」という
シンフォニックロックとしての力作を生み出しながら、現在まで活動をつづけてきた。
さて、今回のアルバムであるが、これが「なにかが吹っ切れたような」会心の一作である。
復活したPALLASの活躍などにも影響を受けたのだろうか、シリアスかつ濃密なシンフォニック作となっている。
「SUBTERRANEA」にあったやや長尺な印象が、ここではタイトな曲展開と切れのある演奏により一掃され、
たとえればTRANSATLANTICあたりに通じる、メロディの明快さと、演奏と曲のバランスの良さが両立されている。
軽快さと説得力を併せ持ったリズムセクションや、とにかくシンフォニックに鳴り響くキーボード、
ときにはっとするようなメロウなギターフレーズ、そして世界観を見事に表現するヴォーカルと、
どれもが一級品。至福の52分。お薦め。