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ダーガ-の生い立ちはあまりにも不幸でした。その不遇な環境のためか、81歳で亡くなるまで他人と接触することはほとんどなかったそうです。
誰からも声をかけてもらえない、ひきこもりの彼が人生を賭して織り成した物語『非現実の王国で』の一部が、抜粋されてこの本には載っています。
物語は、邪悪な子供奴隷王国に抵抗し戦い抜いて行く7人の姉妹、ヴィヴィアンガールズの活躍ぶりを中心に進んでいきます。お目めパチくりのレトロちっくな少女達が、戦慄の環境に置かれている挿絵は奇妙な感覚を起こさせます。しかし、絵を習ったことのないダーガ-がどうしてこのような美しい色彩を生み出せたのか不思議なくらい、色使いのセンス、全体としての構図は素晴らしいのです。(でも・・・やっぱりどこか、変!)
雑誌の切り抜きなどでコラージュするようにトレースしながら書き足されていった少女達のひとつひとつに、ダーガ-の偏執的なこだわりが感じられます。
しかしだからといって、変態、変質者と言ってヘンリー・ダーガーをばかにしてはいけません、と強く思える・・・そんな絵物語です。
彼は敬虔なクリスチャンであり、現実には少女に手をかけるということはなかったのですから。
ストーリーを追ってみたい方は作品社から出ている『非現実の王国で』をおすすめします。そちらに載っていない絵が多数、こちらには載っています。
This book allows the reader to see not just his art, but to catch a glimpse of the sheer magnitude of his madness/genius. The art work is brilliantly reproduced (seeing his stack of journals made the book worthwhile for me).
If you are at all interested in seeing the work and a glimpse of the life of one of the outsider art masters, i suggest that you pick up this book at once.