「あしながおじさん」「続あしながおじさん」の原文を一冊にまとめた本です。一冊で読めるなんてうれしい限りです。ペンギンクラシックスなので、時代背景のわかる注釈も助かります。
私も、実は「続あしながおじさん」の方が好きです。アメリカでもまだ女性参政権が認められていなかった頃の話です。
ジュディが育った孤児院の院長を無理やり?引き受けさせられた親友のサリーが、院長として目覚めていくと同時に、しっかりした考えを持つ、大人の女性に成長していきます。あの自立心に富むジュディよりも、いまや暢気なサリーの方が、ずっと魅力的に見えるほど。
英語の表現はオーソドックスで、読みやすくきれいです。これを読んでいると、自分も英語でエッセイを書きたくなりますよ!
それにしても、「あしながおじさん」は、"daddy-long-leggs" 脚の長いお父さん」。
ですから、ジュディは、Dear Daddy(父さんへ)と手紙を書き出すこともあるのです。これは日本語にはできないニュアンスです。原文で読む楽しさですね。
少し翻訳を勉強してみると、昔からあるこの二冊の翻訳が、どれほど素晴らしい日本語であるか、心底から驚かされることでしょう。そういう意味でも、とても素晴らしい本です。