地震発生時およびその後の大津波、そして津波後の宮城県沿岸各地の被害等がメインとなっています。津波の映像は気仙沼、南三陸町、七北田川や仙台空港等が納められています。
気仙沼は湾を一望できる安波山とプラザホテル付近から撮影されており、凄まじい引き潮の後外湾からどんどん波が押し寄せてきて、船が流され、家々が流され、タンクが崩壊し、濁流が湾内で渦を巻き、船が次々と衝突し合い、そして引き波で全てが流されていき・・・と、俯瞰で撮影されているだけに気仙沼の町がどのように壊滅していったかがとてもよく分かります。気仙沼の津波の映像というと合同庁舎等からの津波のアップの映像が有名ですが、それらと全く同じようにあの時の恐怖が伝わってくる映像です。
南三陸町は志津川の町並みが見渡せる志津川中学校付近から撮影されており、画面奥の志津川湾から次々に海水がなだれ込んできて、一瞬で全ての物を飲み込んでいきます。映像には直前まで町内を走る車、津波が来た後慌てて走っている人影等が映っています。カメラはそれらを追っていませんが、津波のスピードから見て確実に飲み込まれているとわかり、背筋が寒くなります。またこの映像には壊滅した防災庁舎からの防災無線のアナウンスも入っており、繰り返し避難を呼びかけるアナウンスが突然途切れる所は涙が止まりませんでした。
その他仙台湾のイベントホール等々の津波の映像、津波を乗り越える巡視艇、そして東松島市、亘理町、名取市等での津波被害の様子等が記録されています。
何種類か津波関連のDVDを購入しましたが。このDVDが一番津波の恐怖が表されていると思います。結局人は時が経てば忘れてしまうもの。そして経験しなかった人にはなかな解って貰えないもの。私は被災地在住ですが(幸い津波の被害はギリギリ免れました)やはり被害に遭わなかった&現地を見てない内陸の人たちとの温度差は感じます。
あの時何が起きたのか絶対に忘れないためにも、そして出来るだけ多くの人に解って貰うためにも、是非広めて欲しいDVDです。
(追記)
この映像の下で一体何が起きていたのかが記録された本が有るので、それも是非見て頂きたいので紹介します。河北新報が発行した『
再び、立ち上がる! ―河北新報社、東日本大震災の記録』です。
志津川の映像に出てくる、志津川病院や慈恵園(映像の中盤に出てくる、高台に有る特養ホームです)で起きた悲劇。防災庁舎で生還した方の壮絶な手記。これも映像で収録されている夢メッセで何が起きていたのか等々、とても多くの記録が収録されている本です。
このDVDの映像を見て『怖い・・・』とだけ思うのでは無く(もちろんそれも記憶を風化させないためにも重要ですが)、その下で何が起きていたのかについても、一人でも多くの方にこの本を読んで知って欲しいため、追記で紹介させて頂きました。是非セットで読んで欲しい本です。