同監督の大ヒット作、スパイダーマンとの類似性に関しては他のレビュアーの方が述べておられるので割愛いたしますが、なぜか本作特典のCAST解説では紹介が省かれている「よろず殺し承ります。失敗時には倍額返し」の始末屋コンビ、ポール・L・スミス(「ポパイ」のブルート、「砂の惑星」のラヴァン役)とブリオン・ジェームズ(「ブレード・ランナー」レプリカント、レオン役)が最高にチャーミングです。
向こうでよくやる「醜いワンちゃんコンテスト」に出場すれば優勝間違いなしの醜さと愛嬌を兼ね備えたジェームズ一世一代の怪演と、その190cm以上あるジェームズが小柄に見える巨漢スミスの虫の手足をもいで喜ぶ赤ん坊がそのまま150kg以上になったかが如き無邪気な残虐さが素晴らしいです。007シリーズのジョーズを演じたリチャード・キールや、ターミネーターのシュワルツネガー、シャーキーズ・マシーンの殺し屋役ヘンリー・シルヴァに匹敵する大道具の様な悪役振りです。
この二人の車内のグローブ・ボックス内のタバコを巡る繰り返しギャグ、テスラ・コイル状の電光が眩いアーサー自慢の超大型スタンガン(殺す対象に合わせて電力調整メーターが付いている)、目撃者の夫人を執拗に追いかけるクラッシュがドアの見本展示場に紛れ込んでそれこそ扉を次から次へと破壊していく様子、そして素晴らしいカーチェイス等見所が盛りだくさんです。胸焼けがする程のコミック感覚も含めてCGを使わずに作られて居るのが凄いですね。
デジタル・リマスターと有りますが、ネガ紛失の為、残存するビデオマスターからですので、昔劇場で観たときの様な毒々しいまでの色彩では無い気が致しますが、記憶が美化されているのかもしれません。