50分間の映像がCG映像と実写を組み合わせた解説映像である。せっかくのDVDなのにインタラクテイブにできているわけではない。この本の読者のニーズにまったく合致しない見当ちがいの映像が流される。たとえば第2章「循環」、「肺=集配センター」という説明では宅急便会社の集配センターの映像が、「血液=トラック」という説明ではトラックが、「血管=道路」という説明では道路を見せられる。人体のDVDで道路をわざわざ見せられても困る。第3章「消化」では女優さんが腹を壊してトイレにかけこもうとするが、トイレに先客がいて困る、用をすませてトイレから出てすっきりとした顔という映像。消化器官の説明でそんな演出が必要なのか。女優さんも気の毒である。朝、パジャマ姿の寝ぼけまなこで鏡を見る場面で第1章の「細胞」の説明に入るとか、笑止千万の不要な映像が多い。CG映像は凝った作りだが、実態を正確に表すというよりは概念的な映像も多く、NHKの『驚異の人体』に遠く及ばず、最新の情報も含まれていないのであった。『人体紀行』の他の3冊も同工異曲、残念な出来である。(それにどの冊子のDVDもオープニングが同じである)