なんでもかんでもPCで処理する時代に生きている。しかし、そういう時代であるからこそ、自由な発想、思い切った構想をデッサンしたいときに「鉛筆」がほしくなる。わたしの場合、DUXの鉛筆削りとの付き合いは20年以上になる。今となっては、どこで買ったのかも忘れたが、これほど小さな物なのに、不思議となくしていない。それだけ大切に思ってきたから、であろう。とにかく壊れようがないし、本体に替刃がついてはいるのだけれど、これまで切れ味で不満に思ったこともない。とにかく、絶対の信頼が置ける。こういう製品を生み出すドイツ、という国は凄い。その国の工業製品の質は、しばしば他愛のない小物−たとえば輪ゴム、であったり、ネジ、であったり−に如実に現れるものだが、DUXの鉛筆削りには、「工業製品」の域をさらに超えて、この国の驚くべき「クラフトマンシップ」の質すら感じてしまう。この値段の倍でも、やはり迷わず買うべき逸品である。