前作「殺人工廠」で金がかかりすぎたのか「どうせセットを作ったんだからもう一本に使っちゃえ」という御なじみの中国人のセコさが丸出しになっただけなのか、無理に作った続編。
今シリーズの売り物は(「歴史」に名を借りた)スプラッタシーン。もちろんスタッフにとって歴史的事実などどうでもよく単純に楽しんで映画作りに勤しんでいる。
粗筋は(ネタバレしても影響ないくらいくだらない筋なのでご安心を)「731部隊が解散となり引き揚げ中、列車の中で感染者が出る。彼は731部隊の証拠隠滅の処理中誤って感染してしまった隊員であった。このままだと感染は広がる、乗車している元731部隊隊員同士の間に彼の「処分」を巡って対立が起こる。」という筋。さすがに製作陣も良心が咎めたか、主役に「良心ある日本人」を据えるのだが、かえってなんだかありそうな筋に思えるところがよけいに性質が悪い。「なにがなんでも全員で帰国するんだ」とか、のちの引揚者の証言の都合の良い部分だけをつぎはぎして人物描写に使っている。
感染隊員を助ける理由を並べ「だってこんな罪深いことをしてきたじゃないか」という回想シーンでほとんどが構成されるのだが、「回想」ということで肝心の特撮は全部「殺人工廠」からの転用。
どうしても足りない部分(解散後の証拠隠滅シーンがないので、)は色水が入った瓶などを割ることでごまかしている。標本もなんにも入っていない瓶の並んだ陳列棚を倒すシーンをスローモーションで見せるお粗末さ。グロいシーンは全部「殺人工廠」からそのままの転用。
どう見ても無理して作ったとしか思えない。企画会社に誠意があるならば前作の「特典映像」で収めるレベル。
ストーリー的には結局、最後は勧善懲悪ならぬ勧悪懲善になってしまうあたりが、この映画の、いや製作陣営とこの映画を育む中国という人種の根底をよく現していて、背筋がうすら寒くなった。
しかもその人道的観点からかなり問題ある行動を全部彼らの言う「歴史的真実」(ようは日本軍の非道)に転嫁させてしまうあたり、彼らの性質の悪さを如実に現している。(レビュアー:片本)