まず、とにかく「聴いてくれ」の一言に尽きる。
歴史的名盤とか、パンクロックの最高峰とか、唯一無二の純日本童貞男子文学だとかいくらでも破天荒な形容詞が付いてしまう銀杏BOYZのアルバム2枚。特にこの「DOOR」はすごすぎる。心の奥の誰にも暴かれない部分まで曝け出した峯田の詞はとんでもなく純粋だ。汚くても不様でも、例えばモラルに欠けようが法に背こうが、思ったことを思ったままに音楽に乗せている。「あの娘を愛するためだけに僕は生まれてきた」なんて思ってもないクセに歌う奴らは多いが、「可愛いあの娘と本当はやりたいな」って思ってるクセに歌う奴はいない。本当の気持ちを歌わないで何がメッセージだ。当たり障りない歌詞書いといて何が「詞で苦労しました」だ(某アーティストも嘆いていた)。銀杏ほど日本人臭い、人間臭いバンドはいない。「人間」は本当に超大作だと思う。心に直接くる歌だ。
このCDは75分50秒の夢の旅じゃない。キラキラした希望を与えてはくれない。このCDにあるのは「現実なんて知るもんか」という現実である。そこから何を見いだすかはリスナー次第。断言しよう、必ず「何か」を感じるはずだ。
愛と恋とエロとロマンチックにまみれたストレートな歌。偽りのない本当のラブソング。歪んだ時代に歪んで響く、真っすぐな音楽。
とにかく聴いてくれ。