理知的かつ暴力的なパトスが迸る名盤。
例えるのならking crimsonの「太陽と戦慄」と「ディシプリン」の魅力を一緒くたにぶちこんだ、ディストーションギターとブラストビートの坩堝。
去年ロック界を、その魅惑的サウンドで蹂躙したbattlesのギターが元いたバンドである、DON CABALLELO。
もうこのバンド名からして最高で、名前だけは前から知ってたんだけど、入手したのはつい最近だったりする。
定価で半ば衝動買いしたのですが、まったく後悔はありません。
さて、先ほどクリムゾンの名をあげたのですが、最近この手のサウンドで大活躍しているバンドにMARS VOLTAが挙げられると思います。
彼らはいわゆるプログレ的といわれる曲構成を独自の持ち味(サルサやその情熱的なイメージ)をマテリアルに構築することによって、
今の耳にも馴染むモダンで危険なロックを展開しています。
大好きなのですが、プログレ的な音がもっとも無視されていた90年代前半(80年代はある意味意識はされていたと思う)を通過したからこそのサウンドなんだよな、
何て思いながら聴いていたのです。
それがこの時期にこんな音を出しているバンドがいたなんて。驚きです。
しかもこの野蛮な音にこの計算されたフォルムをもつポリリズム。
この緻密な音の組み立てやアブストラクトなインストはポストロックの要素をも呑み込んでる。
マスロックでしたっけ?呼び名はともかく、コレはかなり時代を先読みしたハイブリッドな遺伝子の持ち主と言えるでしょう。この時代にこの発想は凄い。
オススメできる人。
ディシプリンもまあまあ受け入れられるcrimsonファン。
あるいはMARS VOLTAサイコーな人。
本音としては全ロックファン。
もっと知られて欲しいな、これは。