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DNA (下)―ゲノム解読から遺伝病、人類の進化まで (ブルーバックス)
 
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DNA (下)―ゲノム解読から遺伝病、人類の進化まで (ブルーバックス) [新書]

ジェームス・D.ワトソン , アンドリュー・ベリー , 青木 薫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,260 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容説明

DNAをめぐる人類と科学の未来を予測するヒトゲノムの解読が完了し、DNAの研究はどこへ向かうのか? 人類の歴史、がんや遺伝病の治療と予防、人間の行動と能力の解明などDNA研究の可能性に迫る。

内容(「BOOK」データベースより)

ヒトゲノムの解読が完了し、DNAの研究はどこへ向かうのか?人類の進化、がんや遺伝病の治療と予防、人間の行動と能力の解明などDNA研究の可能性に迫る。

登録情報

  • 新書: 376ページ
  • 出版社: 講談社 (2005/3/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406257473X
  • ISBN-13: 978-4062574730
  • 発売日: 2005/3/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By itgaki トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書|Amazonが確認した購入
上巻から引き続き読みました。

上巻ではDNAの二重螺旋構造の発見からヒトゲノム解析までの学問の基礎的な側面が中心に描かれていたと思います。

下巻はDNA解析の古代史への応用やDNA指紋、遺伝病への挑など、今後DNAが発展を促進していく分野の現状が描かれています。

上下巻を通じて、ワトソン博士の主観を織り交えながら話を展開する構成は圧巻で、非常に読みやすく分かりやすいものになっていると思います。

特に下巻の最後の方の章にある「生まれか育ちか?(≒遺伝か環境か?)」に関わるDNAの話や、最後の「遺伝子と未来」については博士の主張が色濃く出ており特に面白く興味を惹かれました。

遺伝子を人間の選別や優生学に生かされるという側面を、世間では強調しすぎであると捉える反面、そうしないためには思いやりや愛情が大切であると説くくだりは、特に共感です。

DNAがもたらす課題や未来に目を背けることなく、事実を受け入れながらもちゃんとした対応をとれる人間でありたいと感じてしまいました。

DNAのこれまでの歴史を語った著作の中では秀逸であるのはもちろん、今まで分子生物学の最前線にいたワトソン博士の主張がこれだけはっきりとしている著作という点でも名著といえる1冊だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 科学界の重鎮が、DNAや遺伝子の分野全般を俯瞰し、そこに科学者の立場からのメッセージを加える。

 前半では、著者がフランシス・クリックとともにDNAの二重らせんを発見するまでの時代から、ヒトゲノム(人間のDNA全体)の解読が完了したいまに至るまでを紹介する。

 加えて後半は、DNAや遺伝子の知識をわれわれはどのように使っていくべきかといった未来のことも見据える。例えば登場するのはこんな話。

 医療では、各個人のもつ遺伝子の特徴を知ることができるようになったため、その人が将来どんな病気にかかるかがわかるようになる。「未来の患者」の誕生だ。しかも、遺伝病なら、その人が将来病気になることがわかった時点で、本人以外の家族も自分の運命を知り得る。息子は自分の未来において病気にかかるかを知りたいけれど、父親は自分の未来を知りたくない、などといった場合どうすればよいのか。こんな状況は増えてくるだろう。

 ワトソンのスタンスは終止、科学者として明快なものだった。それは「科学技術は積極的に推進しよう。そうすればわれわれの生活はより豊かになる」といったもの。遺伝子技術に対して「何か得たいのしれないもの」として蓋をすることは、人間を幸せにしないと表明する。例えば、遺伝子組み換え作物が広く普及したら、飢餓で苦しむ人たちがどれだけ助かるだろうか、というふうに力説する。

 重鎮が著した大部。喩えるなら、野球の神様川上哲治さんが、選手時代の野球黎明期からV9の監督時代、そして現在のプロ野球の状況と未来のあるべき姿までを広く書いたような感じ。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
広範かつ深い 2005/5/24
By 三毛
形式:新書
読んだ、そして、感動した!!たしかに、記述が上手い。膨大な知見が滑らかに紹介されてゆく。広範な記載を支えた協力者の数が圧巻である。マネジメント職としてワトソンは格が違うのだろう。

共著者のベリーの腕も大きいのだろうが、定量的なことを理解させるときの比喩が秀逸である。また、翻訳が素晴らしくて、訳者の消化不良でヘンテコな日本語になって、この為に理解が困難になるような箇所がない。

後半の遺伝病遺伝子ハンティングあたりからますます熱がこもって来る。ハンチントン病をはじめとする遺伝病の苦しみを解消させる為の多くの研究者の奮闘ぶりを紹介(抜け目ない製薬企業もきっちり出てくる)するあたりから、寝転んで読むのが失礼なような気がした。

「治療法がないのに、スクリーニングしてどうなるのか?」「神を演じていいのか?」「中絶の強制ではないか?」などという、私でも漠然と抱く意見に対して、ワトソンは、実際に接したであろう多くの両親、母親、母となる人々の具体例や、医療統計の結果を充分把握した上で、明確な自身の意見を展開してゆく。この章あたりから、最終章までの展開は大変大きな重い主題を扱っている。久しぶりに科学者からのまともな意見を真剣に読めた。良い意味でのアメリカンプラグマティズムが感じられた。

末尾近くで、ワトソンにより聖書(コリント人への手紙 1)の引用がなされ、「愛」に焦点が当てられたとき、まるで高校生の頃に大河小説の締め括りのところで大感動した気分が甦ってきた。

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