- 【 講談社ストアはこちら 】 -累計750万部を突破した大人気コミック『宇宙兄弟』や、『のだめカンタービレ』や『ホタルノヒカリ』といった名作を次々と生み出した雑誌『Kiss』の20周年特集など今注目のタイトルや特集は講談社ストアへ。
登録情報
|
共著者のベリーの腕も大きいのだろうが、定量的なことを理解させるときの比喩が秀逸である。また、翻訳が素晴らしくて、訳者の消化不良でヘンテコな日本語になって、この為に理解が困難になるような箇所がない。
後半の遺伝病遺伝子ハンティングあたりからますます熱がこもって来る。ハンチントン病をはじめとする遺伝病の苦しみを解消させる為の多くの研究者の奮闘ぶりを紹介(抜け目ない製薬企業もきっちり出てくる)するあたりから、寝転んで読むのが失礼なような気がした。
「治療法がないのに、スクリーニングしてどうなるのか?」「神を演じていいのか?」「中絶の強制ではないか?」などという、私でも漠然と抱く意見に対して、ワトソンは、実際に接したであろう多くの両親、母親、母となる人々の具体例や、医療統計の結果を充分把握した上で、明確な自身の意見を展開してゆく。この章あたりから、最終章までの展開は大変大きな重い主題を扱っている。久しぶりに科学者からのまともな意見を真剣に読めた。良い意味でのアメリカンプラグマティズムが感じられた。
末尾近くで、ワトソンにより聖書(コリント人への手紙 1)の引用がなされ、「愛」に焦点が当てられたとき、まるで高校生の頃に大河小説の締め括りのところで大感動した気分が甦ってきた。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|